2026.07.17 学生服・体操服

北海道の冬を乗り切る、制服の機能と着こなし

制服で通学する高校生

北海道の冬は、制服にも寒さへの備えが求められます。私たちは、動きやすさを追求したブレザーの構造や、気温に応じた着こなしの考え方、雪道や凍結路面に配慮した機能など、寒冷地ならではの工夫を制服づくりに取り入れています。本記事では、その具体的な内容をご紹介します。先生方や保護者の皆さまが、お子さまの制服選びを考える際の参考としてもお役立てください。

北海道の学校生活と、制服に求められること

雪や氷点下の気温、乾燥した空気など、北海道の冬は本州の多くの地域とは異なる環境です。登下校や体育の授業、休み時間の外遊びまで、生徒は一日を通してさまざまな気候の中で制服を着て過ごします。私たちは、こうした北海道ならではの環境を踏まえ、「BEST MIX」と「BEST MATCH」という2つのスタイルの考え方をもとに、学校の要望や地域らしさ、そして生徒が快適に学校生活を送れることの両方を大切にした制服づくりに取り組んでいます。

動きやすさを追求したストレスフリーアクティブブレザー

制服は、じっと立っているだけでなく、机に向かう、荷物を持つ、階段を上り下りするなど、日々のさまざまな動作の中で着られるものです。カンコー学生工学研究所で開発したストレスフリーアクティブブレザーは、こうした日常の動きに着目してつくられており、2016年度のグッドデザイン・ベスト100にも選ばれています。

前傾姿勢をとったときに首・肩・腕・背中にかかる負担を軽減する設計や、ひじや肩甲骨を基点にして腕を上げやすくする設計など、体の動きに寄り添った構造を取り入れているのが特徴です。自転車を漕ぐ生徒の姿勢を科学的に解析し、タックや立体裁断を採用するなど、実際の動作パターンをもとに開発を進めている点も特徴のひとつです。

気温に合わせて選ぶ「最適着装」という考え方

北海道の秋から冬にかけては、一日の中でも気温の差が大きく、「今日は何を着せればいいのか」と迷う保護者の方も少なくありません。私たちは、「学校制服における秋冬期最適着装選定システム」という考え方をもとに、いつ、何を着れば快適に過ごせるかを整理しています。

ブレザーの下に着るインナーの選び方や、重ね着の組み合わせ方を段階的に示すことで、季節や気温の変化に応じた着こなしがしやすくなります。あわせて、消臭・防臭、吸汗速乾、防シワ、防汚といった機能素材も採用しており、汗をかきやすい時期から乾燥する時期まで、一年を通して清潔に着用しやすい工夫を取り入れています。

重ね着を考えるうえでは、暖かさだけでなく動きやすさとの両立も大切なポイントです。厚手のインナーを何枚も重ねるのではなく、吸汗速乾性のあるインナーと、防風・保温性のあるブレザーを組み合わせることで、体を締め付けずに暖かさを保ちやすくなります。私たちがご相談を受ける中でも、「どこまで着せればいいのか分からない」というお声をいただくことが多く、こうした最適着装の考え方をお伝えするようにしています。

雪道・凍結路面など、道内ならではの機能

北海道の冬ならではの課題として、融雪剤による泥ハネや、乾燥した空気の中で起きやすい静電気があります。私たちは、こうした道内特有の環境を踏まえ、融雪剤の泥ハネ対策や、冬の静電気を抑える機能など、道内プロ仕様と呼べる機能を制服に取り入れています。登下校で雪や凍結路面と向き合う機会が多い北海道だからこそ、見た目の防寒性だけでなく、こうした細かな機能面への配慮も欠かせないと考えています。

長く着るための耐久性とアフターケア

制服は、一度購入したら卒業まで、あるいはそれ以上長く着続けるものです。私たちは、北海道の厳しい気候にも耐えうる耐久性を意識し、3年間、そしてそれ以上着続けられる製品づくりを心がけています。

また、地元札幌の自社メンテナンス拠点では、1点単位での迅速な修理やサイズ直しに対応しており、DXツールを活用した採寸なども行っています。ボタンが取れた、袖丈を直したいといった細かなご相談にも、1点から迅速に対応できる体制を整えています。

あわせて、カンコー・エコサイクルによる回収・再資源化や、ペットボトル再生ポリエステル、オーガニックコットンの活用、服育®活動など、環境への配慮も進めています。女子スラックスモデルの導入支援など、ジェンダーレスな制服提案にも取り組んでいます。

体操服にも、冬向けの機能があります

寒さへの備えが必要なのは、通学時の制服だけではありません。体操服にも、寒冷地向けの機能を備えたラインナップがあります。KANKO PREMIUMは「グランガード」と呼ばれる素材を採用しており、防風・保温、耐久、軽量といった機能を兼ね備えています。また、KANKO×phitenは、体操服として初めてファイテンのアクアチタンを浸透させたシリーズです。体育の授業や部活動など、屋外で過ごす時間が長い場面でも快適に過ごせるよう、体操服の面でも寒冷地ならではの工夫を取り入れています。

まずはお気軽にご相談ください

北海道の気候に合わせた制服選びには、機能面での知識も必要になります。「うちの学校の場合、どんな機能を優先すべきか知りたい」という段階でも、ぜひ無料相談窓口までお問い合わせください。

WRITER

北海道菅公学生服 ユニフォームストーリー編集部

「ユニフォームストーリー」は、北海道で制服とユニフォームをつくる私たちが、現場で見聞きしたことを綴る場所です。学校の制服のこと、働く現場のユニフォームのこと、そして北海道ならではの工夫のこと。学生ユニフォーム事業課と企業ユニフォーム事業課のスタッフが、かわるがわるお届けします。

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